#82 更年期障害に負けない為のストレス軽減法

引き締め専門パーソナルトレーナーの荒井です。
『ボディメイクを通じて人々の自尊心を高め、日本を元気にする！』をモットーに活動しています。

日頃、多くの方にパーソナル指導をしていますが、女性特有のお悩みとしてあげられるのが、更年期障害です。
更年期障害は、女性ホルモンの減少により自律神経が乱れ、心理的・肉体的にも様々な症状・ストレスがかかる症候群です。

身体は引き締めたい！でも更年期障害で運動や食事改善どころではない！というお悩みの方は多いことでしょう。
そんな時に、更年期障害のストレスを軽減する方法が存在します。
それはマインドフルネス瞑想です。

科学的にも瞑想の効果は証明されている

瞑想と聞くと、宗教チックなものと感じるかもしれませんが、瞑想自体はお金もかからず、場所もいらず簡単にできるリラクゼーション方法です。
更年期障害の女性に対して、マインドフルネス瞑想が心理的ストレスを軽減させるという研究は、兵庫教育大学大学院が論文として発表しております。

こちら

40歳から59歳の183名の女性を対象に行なった研究で、マインドフルネス瞑想することにより、更年期障害に悩む方々の心と体の症状に対して、有効な効果があるという研究結果が発表されています。

欧米などの企業では、マインドフルネス瞑想をすることをルーティンとして取り入れているところもあるぐらいです。

私自身も元々はイライラしやすい性格ではありましたが、マインドフルネス瞑想を日々取り入れることで、ストレスに負けない物事の考え方や心の在り方を身につけることができました。
そこで今回は、マインドフルネス瞑想のやり方を説明します。

瞑想により、自律神経の乱れを整える

マインドフルネスとは、『心が今この瞬間に集中している状態』のことを言います。

ストレスを感じてる状態の時は、これから起こるであろう事への不安や怒り、または過去に起こったことへの不安や怒りであることが殆ど。
つまり、あなたの心が今この瞬間に向いていないということ。

マインドフルネス瞑想をすることで、今この瞬間に意識を集中することができ、ストレスに負けない心を身につけることができます。
また、更年期障害に特有の自律神経の乱れに対しても効果が期待できるのです。

よくスポーツ選手で、覚醒状態になった時に『ゾーン』に入ったと言いますが、それはまさにマインドフルネスの状態。
過去に起こったことや、先に起こるであろうことに意識をとらわれず、今この瞬間のプレーに集中することで覚醒した状態を引き出すことができるのです。

瞑想と聞くと、神秘的なものに感じるかもしれませんが、やり方はとても簡単。
なぜなら、明確にこうでなければいけないというルールはマインドフルネス瞑想には存在しません。

マインドフルネス瞑想のやり方

椅子に座ったり、床に座禅を組んだりしてリラックスした状態をまずは作りましょう。
姿勢が取れたら、大きく新呼吸を繰り返します。

鼻から大きく吸って、口からゆっくり吐くようにします。
吐くときはストローで息を吹くような感じで、細く長く吐くイメージです。

吸った時はお腹を膨らませ、吐いた時はへこむようにしましょう。
このように、１回１回の呼吸に意識を集中します。

途中に雑念が浮かんできてもオッケーです。
もし雑念が浮かんできたら、また呼吸に意識を集中しましょう。
雑念に気づき、また呼吸に意識を集中する。
この作業を繰り返すことで、マインドフルネス：今この瞬間に集中する習慣をつけることができます。

最初のうちは、何回も雑念が浮かんできて大変だと思います。
しかし、筋トレと同じで何回も繰り返すことで、自然と呼吸に集中する習慣をつけることができます。

1日5分だけでもいいので日々の習慣に取り入れてみましょう。
大事なのは自分のペースで継続することです。
マインドフルネス瞑想は、すぐに効果を実感できるわけではありません。
２〜3ヶ月のスパンを目安に効果が実感できます。

このように、更年期障害が辛くてボディメイクどころじゃない！という方は、ぜひマインドフルネス瞑想に取り組んでみてください。
更年期障害に負けない心のあり方を身につけていきましょう。

まとめ

◆マインドフルネス瞑想による、更年期障害の症状の軽減は、実験でも証明されている。
◆『マインドフルネス』とは、過去や未来にとらわれず、『今この瞬間』に意識を向けること
◆呼吸に集中し、雑念が浮かんだらまた呼吸に意識を戻す。この繰り返しでマインドフルネスの習慣をつけることができる。
◆すぐに効果は実感できないが、1日5分でも良いのでまずは２〜3ヶ月続けてみましょう。