#16 ジム通いを長続きさせるには

パーソナルトレーナーの荒井です。
多くのフィットネスクラブが夏の入会キャンペーンを実施しています。

多くの方が目標を達成するために意気込んでジムに入会してきますが、

入会者の９６％は１年後には退会をしているか幽霊会員となってしまうというデータが存在します。
しかもわずか３ヶ月のうちでそうなってしまう方は６３％もいます。

参考文献：Sperandei 2016
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1440244016000062

私もフリーランスとして独立する以前は長年フィットネスクラブで勤務をしておりましたがほぼほぼこのデータ通りで間違いはありません。

それだけ運動を習慣化するのは大変というわけです。

フィットネスクラブも皆さんに長く在籍してもらえるように色々と手を打ってはいます。

例えば、
来館回数に応じて商品券をお渡しする。
入会して間もない頃はスタッフ一同で手厚くフォローをする
などです。

ジムによってはユニークなものも色々あります。

ですが成果は乏しく多くのフィットネスクラブがデータ通りの退会率を出してしまいます。

であるならば自分自身でどうにかして長続きが出来るような工夫をしなければいけません。

ジム通いを長続きさせるためにはどうしたら良いかというと、
『行かざるを得ない』という状況を自ら作り出す必要があります。
その状況を作るには3つの方法があります。

①友人や家族と一緒に通う

多くのジムでペア入会での割引を実施していますが友人やご家族の方と一緒に通えば短期間での退会のリスクは低下します。

一緒に通う相手がいればジム通いをサボるのが恥ずかしくなり通わざるを得ない状況を作ることができます。

ただし一緒に通う相手が自分と同じかそれ以上に怠け癖がある人だと伝染して自分も通わなくなるリスクもあります。
人間は自分の近くにいる人の影響を受けやすい生き物なので、続けられるか不安な人はある程度モチベーションが高そうな方と入会をして引っ張ってもらうようにすると良いでしょう。

②お気に入りのレッスンを見つける

ジム通いが続かない理由の1つとして、
『いつでも通えるから今日はいいや、明日にしよう！』
と思ってしまうことがあげられます。

逆を言えば、
『この曜日のこの時間は行かなきゃ！』
という状況を作れば脚が遠のくことは少なくなります。

その為に利用できるのがスタジオレッスンです。
レッスンは曜日ごとに決まったスケジュールが設けられているのでお気に入りのレッスンが見つかれば、『今日はこのレッスンの日だから行かなきゃ！』という意識を持つことができます。

実際にデータとしてもレッスンに参加されている方は退会率が低い傾向にあります。

大型のフィットネスクラブではバラエティーにとんだレッスンが色々あるので自分にあったものがきっと見つかるはずです。

難点としては24時間形態のジムではレッスンがそもそも存在しないこと、小規模なジムだとレッスンのバリエーションに限りがあることです。

そんなシチュエーションの際にオススメなのが3つ目の方法です。

③パーソナルトレーニングを受講する

手前味噌ではありますがパーソナルトレーニングを受けることもジムに行かざるを得ない状況作りの1つです。
むしろ１番効果的であると言っても過言ではありません。

何故なら上2つと違いパーソナルトレーニングの受講には相応の料金が発生するからです。

多くのパーソナルトレーニングは基本前払いですので、
お金も払ったし、予約の日時も決めたというダブルで行かざるを得ない状況を作ることができます。

CMでも有名なパーソナルジムがなぜあれだけ結果を出しているかというと、
トレーニングや食事指導のメソッドももちろんなのですが、
それ以上に通わざるを得ない状況を作っていることも要因の1つでもあると私は考えています。

かと言ってずっとパーソナルトレーニングを受け続けなければいけないのかというとそうではありません。

これは自動車免許の教習所をイメージしていただけると分かりやすいかと思います。

教習所では運転が出来るようになるまでは教官に見てもらいながら運転をします。

トレーニングにおいてもまずはトレーナーについてもらい、トレーナーがいなくても運動を頑張れそうだな、ジム通いが続きそうだなと思ったらそこからは自分で頑張ればいいのです。

まずは自分一人で頑張ろうと思うから多くの人がジム通いに挫折してしまうのです。
（そういう環境にさせてしまっているというのも一運動指導者として反省すべきところではありますが）

友人や家族、トレーナーや周りの環境、自分自身でも工夫をしながら長続きできるフィットネスライフを送ってみましょう。