#60 体脂肪量を落としながら筋肉量を増やすのは難しい



パーソナルトレーナーの荒井です。


今まで運動をしてこなかった人がトレーニングに取り組むと、最初の半年程度は体脂肪量が落ちて筋肉量が上がるという現象が起こりやすいです。


しかし運動に慣れてくると、この両方を達成するのが難しくなってきます。
なぜかと言うと、体脂肪量を落とすにはカロリーの収支をマイナスにしなければならず、逆に筋肉量を増やす時はカロリー収支をプラスに持ってこないといけないからです。


では運動に慣れてくると体脂肪や筋肉量を増減することはできないのかと言うと、そういうわけではありません。
この場合は今は筋肉量を増やす時期なのか、それとも体脂肪を落とす時期なのか、どちらか一方に区分けしてボディメイクに取り組んでいく必要があります。


ボディビルダーの方たちはこのことをよく理解しています。
なので今はどちらに専念するべきなのかをはっきりとさせ、日頃から運動とトレーニングに取り組んでいます。


ボディビルの大会は夏から秋頃に集中しています。
大会が終わった秋から冬にかけては、多少体脂肪が増えても筋肉量を増やすことを最優先とし、食事から多くのカロリーを摂取します。


逆に大会が近くなる春先からは、冬に増やした筋肉をいかに落とさずに脂肪をそぎ落としていくかという部分にフォーカスして運動と食事に取り組んでいきます。


ボディビルダーを目指せというわけではないのですが、一般の方のボディメイクでもこの考え方はとても参考になります。

まさに二兎を追うものは一兎をも得ずです。


体脂肪量を落として、筋肉量を増やしたい!という欲も分かります。
ですがこの場合、まずは多少脂肪が増えたとしても筋肉量を増やすことに専念し、
その後は増えた筋肉量を落とさずに脂肪のみをそぎ落としていく方が近道で効率的です。


具体的には筋肉量を増やす時期は、たくさん食べてガシガシ筋トレ。
脂肪を落とす時期はカロリー計算をしつつ、
タンパク質が不足しないようにしながら同じように筋トレをしていくのがオススメです。


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