#174 事故を未然に防ぐために。パーソナルトレーナーの選び方


運動が苦手な人の為の引き締め専門トレーナー、荒井です。
『ボディメイクで人々の自尊心を高め、日本を元気に!』をモットーに活動。
JRA日本中央競馬会 関東で唯一の騎手実践課程担当ストレングス&コンディショニングコーチやamazonランキング1位の電子書籍作家として本の執筆もしています。


先日パーソナルトレーニングの指導中による事故が増えているという記事を見かけました。

“パーソナルトレーニングで健康被害多発 消費者庁、調査開始”
https://news.livedoor.com/article/detail/24265942/


フィットネス業に携わるものとして非常にショックです。
そこで本日は、フリーランスとして6年目を迎える私の観点から、なぜこのような健康被害が起きてしまうのか?
自分も被害を受けないために、どのようにパーソナルトレーナーを選ぶべきか?の2点をお伝えしていきます。


結論から先にお伝えすると、健康被害が起きる原因は無資格でもパーソナルトレーナーになれてしまうこと。
そのうえで自分の意思でトレーナーを選び、特にフィットネスクラブでは専属業務委託のトレーナーを選ばないようにすることが大事です。

それでは詳しく解説をします。

権威性のある団体のライセンスを保持しているトレーナーを選ぶ。


まず初めに、パーソナルトレーナーのライセンスは全て民間資格であり、国家資格ではありません。
なので、誰でもパーソナルトレーナーを名乗れてしまうのが実際のところです。
大手スポーツクラブだと、業務委託のフリーランスとして活動する際はライセンスが必要です。
しかし、パーソナルジムの場合ライセンスを保持していなくても開業・活動できてしまうのです。


『何店舗もあるパーソナルジムだから安心して良いだろう』とはなりません。
またライセンスも中には、自宅学習で取れてしまう物もあります。
そのライセンスが権威性の高いものか、しっかりリサーチをすると良いでしょう。
具体的には、大手の団体が発行しているライセンスを所持しているトレーナーを選んでください。


多くの団体がありますが、最大手はフィットネス大国アメリカに本部を置く、National Strength and Conditioning Association(通称:NSCA)です。
NSCAは成人の方のみならず、子供・高齢者・妊婦・アスリートなどあらゆるクライアントを指導するためのメソッドを提供しています。
NSCAの中でもCSCSというライセンスは、大学を卒業し専門機関で学んできた人でも半分しか合格しません。
またライセンスを取得しても継続教育として単位を取得する必要があるため、常に一定水準以上の技能が求められます。
安全にパーソナルトレーニングを受講する上で、権威性のある団体のライセンスを保持しているかをリサーチしましょう。

フィットネスクラブでは専属業務委託のトレーナーを選んではいけない。


先ほど大手スポーツクラブでは、無資格のパーソナルトレーナーはいないと記述をしました。
『じゃあ誰を選んでも良いんですね』と思うかもしれませんが、昨今の状況から言うとそう言えなくなってしまいました。
その原因は、ジムによっては”専属業務委託契約”のパーソナルトレーナーがいる可能性があるからです。


フィットネスクラブのパーソナルトレーナーには、2種類の契約が存在します。
1つ目は業務委託契約。
いわゆるフリーランスで、自分の力で集客をしなければいけません。
当然ながら、実績・スキルが十分でないと食べていけない世界です。
業務委託で成功できるパーソナルトレーナーは、ごく僅かしかいません。


2つ目は専属業務委託契約。
業務委託では食べていけないトレーナーの救済として、近年作られた契約形態です。
業務委託と違う点は、集客は自分でする必要が無く、ジムの受付スタッフの方がしてくれます。
例えば受付で『パーソナルトレーニングを受けてみたい』と言われたら、専属業務委託のトレーナーの紹介を優先する仕組みとなっています。
集客を自分でする必要がない分、業務委託と違いジムへ収める金額は多くなるという契約です。
専属業務委託の何が問題かというと、新人や業務委託で食べていく実力の無いトレーナーでも集客を斡旋してもらえるので、人気があるように見せることが出来てしまうと言うこと。


つまり、真の意味でのフリーランスは業務委託契約のトレーナーであり、専属業務委託のトレーナーは下請けのトレーナーです。
専属業務委託のトレーナーは、自分でビジネスを構築できないから専属業務委託をしているのです。
これは回転寿司で言うと、人工イクラをイクラですと販売していたり、カニカマをカニですと販売しているのと同じです。
あなたはそんなトレーナーに自分のカラダを任せたいですか?


その反面、業務委託で長年活動しているトレーナーは、自分自身の力でビジネスを構築しています。
実績・スキル共に間違いないので、あなたも安心してパーソナルトレーニングを受けることができるでしょう。
長年続いている飲食店は、味・サービス共に信用できるのと同じです。


そのトレーナーが本物である業務委託なのか?それとも下請けの専属なのか?
それはジム側も公表していないことが多いので、指導を受ける際にキチンと聞いておきましょう。
それがパーソナルトレーニングを受ける上で、あなたの身を守ることにもなり、効果が出てお金のムダを防いでくれます。


以上のことから、パーソナルトレーニングによる事故を未然に防ぐためには最低限の基準として、
①権威性のある団体のライセンスを持っていること
②専属業務委託のトレーナーではないこと
この2つに注意して自分の意思でトレーナーを選びましょう。

編集後記


今週日曜日は競馬の祭典日本ダービーです。
競馬会に携わるものとして気分が高まります。
馬券も当てたい・・・。

2大プレゼント!amazonランキング1位獲得書籍『ボディメイクは思考が9割』&特別レポート『美BODYメイク5つの秘訣』

ボディメイクに必要な知識とメンタルが丸わかり♪
Amazonランキング1位書籍&特別レポート無料プレゼント!


特定商取引法に基づく表記 プライバシーポリシー


メールアドレス