#148 ダイエット中のPMS(月経前症候群)を軽減させるには有酸素運動が効果的というデータ
引き締め専門トレーナーの荒井です。
『ボディメイクを通じて人々の自尊心を高め、日本を元気に!』をモットーに活動中です。
一般の方の指導の他、関東で唯一のJRA日本中央競馬会 騎手実践課程のフィジカルコーチや本の執筆もしています。
パーソナルのお客様からよく頂くお悩みが、PMS(月経前症候群)により食欲が増加しているということです。
私は男性トレーナーなので、その辛さが分からず大変心苦しい思いをしています。
しかし、有酸素運動がPMSの悩みを軽減させる効果が期待できるという研究結果が存在します。
そこで本日はこちらのデータを紹介します。
今回の参考書籍は、ジョン・J・レイティ著の『脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方』です。
有酸素運動が、PMSの精神面における症状の軽減に有効だという文献は数多くあります。
この中でも最も優れた研究は、デューク大学のジェイムズ・ブルメンダールが1992年に行なった研究です。
ブルメンダールは、中年女性23人を2グループに分けて有酸素運動or筋トレを実施し、PMSへの影響を比較しました。
2つのグループはどちらも週に3回、1時間ずつトレーニングを開始。
有酸素運動をする12人は15分のウォーミングアップをした後、最大有酸素運動能力の70%から85%の強度で30分間のランニングをし、15分のクールダウンを行いました。
もう1つのグループは指導を受けながら、マシンによって筋力トレーニングを行っています。
両グループともPMSの症状は軽減されましたが、精神面で目覚ましい改善したのは、有酸素運動をしたグループだったのです。
特に抗うつ感やイライラ・集中力の低下に対して効果があったと報告がされています。
そして有酸素運動をしたグループは、悲観的なものの見方をしなくなり、世の中への関心が高まったとのことです。
ここからは、私の個人的見解が入りますが、筋トレをするグループに関してはどんな強度で何をやったかが書かれていないので、もっと内容を突き詰めれば有酸素運動同様に良い効果が出た可能性がありますね。
ではなぜ有酸素運動をすることで、PMSの負担が減ったのでしょうか?
それは運動すると血流量が上がり、セロトニンと言われる幸せホルモンが多く分泌されることが理由としてあげられています。
このように有酸素運動は、ホルモン変化がもたらす心身の反応をトーンダウンさせる効果が期待できるのです。
ここからはまた個人的見解ですが、そもそも生理痛がひどくて、ランニングなんて激しい運動はできないよ!という人は早歩きなどの軽めの有酸素運動運動でも血流量は増加するので、一定以上の効果は期待できるでしょう。
PMS(月経前症候群)はダイエットに取り組む方にとって、大きな悩みとなるものです。
以上のことから、PMSを改善するには有酸素運動を取り入れて少しでも負担を軽くできるようにしてみましょう。
編集後記
コロナウイルスのワクチン4回目を接種してきました。
今までよりも1番副反応は少なめです。
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