#37 スクワットを最初の段階で指導しない理由

パーソナルトレーナーの荒井です。


スクワットは『キングオブエクササイズ』と言われています。

なぜそう言われてるかと言うと、

・高重量を扱うことができること
・下半身の多くの筋肉をはじめとして全身の筋肉も使われること
・カロリー消費が高いエクササイズであること

などが主な理由です


そのように言われるとスクワットを真っ先にやることが目標達成への近道だと思ってしまうかもしれません。


ですが私の指導の中ではスクワットを初期の段階で指導することはほとんどありません。

何故ならスクワットはあなたが思ってる以上に複雑な運動だからです。




目的によってスクワットのフォームはそれぞれ異なります。


私の指導の中では主にお尻を鍛える目的でスクワットを取り入れています。

お尻に的確に聞かせるためには腿裏を中心とした下半身の筋肉の柔軟性が必要になってきます。


十分な柔軟性が養われていないとスクワットをしたとしてフォームが乱れて怪我をしてしまう可能性があるのです。

加えてお尻の筋肉が十分でないとしゃがんだ時に膝が前に飛び出ていくような膝の屈伸運動の動きになってしまいます。


そのような動きはお尻に効かないばかりか膝を痛める結果にも繋がります。


怪我をしなかったとしてもそのようなスクワットをしているとヒップアップどころか逆に太ももが太くなってしまう可能性もあるのです。



それらを考慮して私の指導の最初の段階ではスクワットを入れずバーベルを使っての他のエクササイズやマシンでの種目、チューブなどでお尻を鍛えていきます。



ある程度筋力や柔軟性がついてきたらスクワットを導入するといった流れです。


ここで注意しなくてはいけないのは私のクライアントの主な目的は身体を引き締めること。

そのための手段としてトレーニングが存在するわけです。

スクワットをするということばかり念頭に置くとスクワットをすること自体が目的にすり替わってしまいます。

身体がしっかり引き締められるのであればそれに用いる手段は別にスクワットでなくてもいいのです。



以上のことから私のパーソナルトレーニングのセッションではスクワットを初期の段階で指導することはほとんどありません。


またその人の状態によっては別にスクワット入れなくても体を変えることは可能なので他の種目で目標達成をサポートしていきます。


もしあなたがトレーニングされているとしたらそのトレーニング種目をやることが目的になっていないのかどうか確かめてみてはどうでしょうか?


トレーニング種目は目的ではなく手段です。


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